あつ

いつのまにかALSでした

おばーの家

私が小学校の4年生の冬

おじーは自宅で80歳で亡くなりました

 

田舎なので

お通夜もお葬式も自宅ででした

近所の人や親戚がたくさん来ました

 

あんなに元気だったおばーが

一回り小さくなって

笑うことも少なくなってしまいました

本当に仲良かったからな

 

その年の夏休み中

2個下のいとこ(男子)がおばーの家に

泊まりに来ました

一人ではおばーの相手も出来ないだろうと

私と妹、妹と同じ年の近所に住むいとこ

こっちはみんな女子でしたが

毎日おばーが寂しくないように

おばーの家の中で遊びました

 

メンコだったりトランプしたり

彼が持ってきた怪獣やウルトラマン

人形で遊んだりままごとしたり

毎日おばーの近くで遊んで

夜ご飯まで食べて

 

たまに泊まったり

おばーはほとんど笑わなくなって

本当にさみしそうでした

夏休みの後も放課後は

おばーの家によく行きました

 

受験の時期になると

家で勉強できないからと

その年頃の姉たちがいとこも一緒に

おばーの家に住み込みしていました

おばーを一人にしないように

みんなでいたな

 

家が大きすぎて

一人では寂しすぎたし

それからしばらくしておばーは元気になって

笑うようにもなっていました

おばーは本当に元気で

私が23歳の時に亡くなりました

長生きしてました

 

あの笑い声

怒った時の声

牛乳瓶の底の眼鏡からのぞく笑顔

小さくてパワフルでかわいかった

 

私は内地にいたので

死に目には会えませんでした

おばーの葬式に帰ってきた後

どうしても沖縄に帰りたくなって

半年後引き上げて帰ってきました

一人で家族と離れたところにいるのが

寂しくなって

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